shirochoco’s diary-しろちょこブログ-

仲良し夫婦と、息子ちゃんの成長と、日常の記録。

あなたの夢は、私の夢。

こんばんはっ
しろちょこ(@shirochoco_i)だよ٩(ˊᗜˋ*)و



私の中の少し懐かしい話で、
思い出であり
大切な夢のひとつのお話。




前の職場の常連さんで、保育園児の女の子がいた。


お買い物に来る時は、お母さんと一緒か、
おつかいで小学生のお姉ちゃんと2人で来て、

他にも、
保育園帰りに1人で来て、
お母さんとの待ち合わせ場所としてつかっている日もあったりと、

週に何日も来ていた。


お姉ちゃんは喋るのも行動も、とっても丁寧でしっかり者で、
少し恥ずかしがり屋さんだったのに対して、


その子は、年上にも、知らない人にも動じず、とってもおしゃべりで、
目を離したスキにどっかに行ってしまうような、
怖いもの知らずなんじゃないかという印象を受けるほど、好奇心旺盛な印象の子だった。

(お母さんに注意されても職場のレジやバックヤード覗きに来てしまうくらい。笑)

かぶっている帽子もいつも斜めになっていて、
一日、元気にいっぱい遊んだのが、
髪形の崩れが物語っているみたいだった。



私はその子ととても仲良しになった。




私服でひょこっと現れて、

「お母さんと待ち合わせ?」

と聞いたら

「ううん、お姉さん(私)に会いに来たんだよ」

なんて言ってくれた日もあった。

人懐っこくて、可愛いくて、元気で一生懸命お話してくれる姿が本当に大好きだった。






ある日ふと、

「大きくなったら、何になりたいの??」

と聞いてみたことがあった。

すると、

「宇宙飛行士!

それか、○○(私の職場)のお店やさん(店員)。」

と返してくれた。

「宇宙飛行士カッコいいじゃん!」

と言ったら、

「でも、ママは宇宙飛行士はお金がかかるから、ダメって言ってた。
だから、お店やさんがいいかな。
ここってお仕事するのにお金かかる?」


なんて言われたことがあった。



今の子は、
子供の将来の夢ランキングの上位に公務員の文字が輝くほど、
小さい頃から物事を現実的に考えてるとかよく聞いていたけれど、

リアルにそうなんだ…と思って当時少しだけびっくりした。



私はそこのお店での仕事に、やりがいがあって、
本当に楽しく働いていた、大好きな職場だったので、


例え、思いつきであったとしても、
その子がなりたいものの1つに、
ここのお店の名前を挙げてくれた、(意識の中にある)ということ、
また、このお店が好きと言ってくれたことに、
少しだけ嬉しくなった。


それと同時に、


「これが叶わなかったらこれ」という
2番手の夢とか、
お金のこととか、
そういうのもう本当に考えなくていいから、

一番に、大きい声で答えた
「宇宙飛行士」の夢をすごく大切にしてもらいたいと思った。





その後、


私は東京から長野に引っ越すことになってその職場を退職することに。


最終出勤日、

その日、
奇跡的にその子がお店に来てくれないかなぁ

なんて望んでいた私。


ちゃんとバイバイしたかったから。
また会えたらいいなって。


神様はいるのかもしれないって思う経験は今まで何度もあったけど、

その日、その子はほんとうに来てくれて、

いつものように、

「お姉さんこんにちは!!」

って、歯が抜けた口元が可愛く言ってくれた。


私今日すごく会いたかったんだ。
今日でお仕事最後なんだ。
ありがとうね。


伝えると


彼女の顔から笑顔がスッと消えて、
お母さんの元に駆け寄って、泣いてしまった。






その子とのそんなやりとりがあったのは、2年も前の話になる

その子はきっともう、小学生で
新しい友達ができたりして、
もしかしたら、新しい目標や夢が出来てるかもしれない。


どんな夢でも目標でも構わない。

けれど、

自分の中にある、
1番ドキドキするような、
1番ワクワクするような夢を大切に大切に、
胸を張って大きくなってくれたらなって思う。






10年後や20年後に
懐っこくて、可愛い笑顔のあの子が
綺麗なお姉さんになって

「宇宙飛行士になるのが子供の頃からの夢でした」

なんて言って、
カッコいい宇宙服を身にまとい
私が知らない惑星や世界を見に旅立って行く姿を

実は密かに、夢に見ている私でした。